流行っているファーを使用している製品のお話

今季ファーが流行っていますね。寒くなって、今まさに探して手に取るようなアイテムだと思います。今季も夏の暑い盛りに、工場では製品を生産していました。

上の写真は、営業3部が提案に使っていたサンプルです。全体的に使用しても、部分的に使用しても素材の存在感と肌触りや温かみが売りのアイテムになります。


リアルファーにしても、フェイクファーにしても非常に工場泣かせの素材ではあります。まずは裁断することで大量のホコリが舞ってしまい、他のアイテムを縫製している横で裁断するわけにもいきません。なるべくは全く別の場所で裁断することが望ましいです。縫製の段階でも、裁断された切れ端からは際限なく、ホコリが出てきます。

縫製に関しても、起毛している部分である表面を合わせて縫うため、ズレが起こりやすく正確に縫うことが非常に困難な素材といえます。さらに起毛しているを上にして、伏せ縫い(ハイネックの衿のように縫い代を内側に織り込んで縫う始末)する場合、起毛が邪魔をしてミシン目が見えないため生地部分を縫えているかどうかが確認しようがないような状態です。


今回生産させていただいたアイテムでサンプルの際に、やはりミシン目が落ちてしまったことがあり、縫い方を変更したいということでアパレル様と相談していました。左の写真は衿伏せの端をあらかじめテープで包んでしまうことで、しっかりと縫い目が見えて安全な製品にすることができたと思います。デザイン側と縫製側の相互の打ち合わせで、良い製品を作ろうという考えが合致すると、デザインも良く、ミスの少ない製品にできるのではないかと思います。工場で縫いやすい製品=ユーザー様に取って品質の良い製品にもつながると思いますので、しっかりと話し合いのもとに製品を作れる会社でありたいと思います。