今さらですが合成繊維ポリエステルのお話

合成繊維は、主に石油からできるナフサを原料としています。ナフサとは原油を蒸留して分離して得られるものの一つです。その中で沸点が35℃~80℃程度のものを軽質ナフサといい、それがポリエステルの元として石油化学工業のエチレンプラントで石油化学基礎製品となります。軽質ナフサはそのままでは、無色透明で蒸発しやすく、溶媒やドライクリーニング溶剤として用いられています。いわゆる、シンナー臭い揮発性の液体が元になっているんですね。


そしてポリエステルとは、主鎖がエステル結合(ーCO-Oー)で連結されたポリマーの総称で、通常はポリエチレンテレフタレート(PET)のことです。つまり清涼飲料が入ったあのペットボトルと同じ原料でできています。ポリマーとは同じ分子構造をもったものがいくつも繋がってできたものとイメージしてください。理系の兄貴に聞いたイメージとしては、人の筋肉はタンパク質でできていますよね。タンパク質はいろいろな分子が組み合わさったアミノ酸から作られます。タンパク質はアミノ酸のポリマーのことで、そのアミノ酸とは炭素(C)を含んだいくつかの元素からできた、有機化合物でできている。そんなイメージだそうです f(^-^;)分かるかな~?因みに私も分かるような~、分からないような~って感じです。

ポリエステルの特徴は、引張り・引き裂き・摩耗などに強く、熱可塑性がある・吸湿性が低い・帯電性がある・耐薬品性がある・虫やカビの影響を受けにくい等の性質があります。
熱可塑性(熱で柔らかくして、冷やして成形できる性質)を利用した加工として、プリーツやエンボス加工のデザインが考えられました。吸湿性が低い部分を補うために、繊維の形状に変化を加えたり、綿と混紡してデメリットが補われる素材が開発されています。


プリーツ加工
エンボス加工

綿100%鹿の子
綿100%鹿の子(シルケット加工)
綿52%ポリエステル48% 裏鹿の子
ポリエステル100%鹿の子
ポリエステル100%畦鹿の子

ところで石油は化石燃料と呼ばれているのは、皆さんご存知だと思います。よく教科書等で記載されているのは、遥か古代の微生物・動植物の死骸が積み重なり、地下の熱と圧力で石油ができたといったことだと思います。それは石油有機由来説を根拠としています。石油の成分にはアミノ酸等の生物由来の物質が含まれていること等に起因して、最も有力な説として認知されているからです。そのため限り有る資源として、莫大な消費量や利権問題、さらには戦争の原因にもなってきました。最近では北朝鮮に対しての制裁措置として、石油の制限が為されてもいます。
ですが実は他にも、石油無機由来説なるものも存在します。この説は旧ソ連の学者が唱えた学説で、長らく取り上げられることはありませんでした。しかし2003年に天文物理学者のトーマス・ゴールドが再び取り上げることで、再度注目を集めています。原油は炭化水素を主にしていますが、「惑星が誕生する際には必ず多くの炭化水素が含まれている。この炭化水素が惑星内部の高圧・高温下で変質して石油が生まれている」という有機由来とは全く違うアプローチになっています。実は石油には有機由来では説明がつかない無機由来のダイヤモンドの微粒子も含まれていることや、生物が存在していた地層よりもさらに下の岩盤や地層がない花崗岩からも石油が出ることもあります。さらに一度採掘しつくした油田の石油埋蔵量がピークまで回復したこともあるということです。これはもしかしたら地球そのものが石油を作っているかもしれないということになります。

私たちの固定観念や常識として考えていたことも、いつ覆るか分からないことが多いのかもしれません。不確定な分、様々な可能性があって知れば知るほど世の中は面白く感じるのかもしれませんね~(^v^)