ポロシャツに使用する横編みリブのお話 その2

ポロシャツに使われるリブに関して、色々なバリエーションがあるという記事を昨日書かせていただきました。リブには横方向に伸縮があり、縦の伸縮があまりありません。そのためそれを活かしたスポーツウェアのデザインに使われる一方で、服の構造や人の動きを考慮して使うことも重要になってきます。

 

 

上の図はTシャツですが、これはポロシャツにも当てはまります。キレイに縫えるポロシャツの衿で多いのは、6.5~7cm巾です。それ以上になると円周差が大きく、キレイな形状に収まりにくくなります。市販されているポロシャツの衿巾で、目立って巾が大きいものも小さいものも見かけないと思います。それはデザインの制約上、綺麗になる衿巾がおおよそ決まっているからなのです。ただ、台衿付きのポロシャツとなるとまた別で衿巾の制約はなくなります。


リブを使って活かせる部分と言えば他には、袖口やウエストのように、着る時・履く時に伸びたら便利な部分が代表的です。それ以外にもポケット口の部分に使われたりすると、手を入れる時に伸びるのもメリットです。
衿リブの編み目を減らして形を変える手法で、時々要望のあるのが台衿+羽根衿の形状を作った衿リブです。しかし、これはデザインの意図にもよりますが、オススメできません。

写真のリブは確かに、形状でいえば台衿が付いているような形状になっています。しかし、パターン図を見ていただけると、なんとなくお分かりいただけるかと思いますが、人の体に合わせて服に綺麗に付くようにパーツ毎に様々にカーブが描かれて、羽根衿も折返り易いように台衿とは逆のカーブになっていることが分かります。
一方、写真のリブに関しては、見た目を台衿に真似してますが、基本的にはポロシャツの衿リブから台衿形状を切り取っただけの平面的な長方形を元にしているパーツです。台衿シャツのような出来上がりをイメージしていては、全く収まりの悪い製品になってしまいます。
デザインは機能的合理性だけではないですが、使用箇所によっては全く逆効果になってしまうことも有り得ます。リブに様々なデザインや機能がある反面、特性や服の構造をしっかりとご理解いただいて、お客様とキレイな製品を一緒に作れたら良いと思います。


ところで昨日のブログを受けて、社内の方から4枚の写真をいただきました。

レディース企画として、リブ衿を使って可愛いデザインができないかということで考案されたということです。本縫いミシン・千鳥ミシンと手縫いでレース等を縫い付けて表現しています。写真しか残っていないのですが、今後のデザイン案としていかがでしょうか。お気軽にお問い合せ下さい。