夏の暑さとポロシャツの色

梅雨が明けて、みなさん毎日暑い日中を耐えてお過ごしかと思います。猛暑日・ゲリラ豪雨と最近は予想できないことが多くなっているように思いますね。この暑い時期を乗り切るために、ポロシャツやTシャツは欠かせないアイテムですが、その色に関係したお話をしたいと思います。

 

私たちの目に見えている全ての色は、可視光線と呼ばれている領域の光を物体が反射することで何らかの色として認識できています。あるものが緑色に見えているということは、その物体が可視光線の緑色の波長領域の光を反射して、ソレ以外の波長の光を吸収しているということになります。多くの波長の光を反射すれば、その物体は白く見えて、多くの光を吸収すれば、その物体は黒に見えます。
太陽光の届き方を簡単な図で見てみましょう。夏は太陽光が大気を通る距離が短くなります。そうするとより多くの光が私たちの周りに届くことになり、より多くの光が反射されます。そのため、夏は色が鮮やかに見えるということです。そんな夏に合った色ってどんな色でしょうねー。

流行色に関しては、Intercolor(国際流行色委員会)によって約2年前に選定されたものが、JAFCA(日本流行色協会)を通して日本向けに落とし込まれているということです。今年の生産と個人の感覚ではネイビーはやはり多く、他に目を引く配色としてはイエロー系を街で見かけることが多いように思いました。他には少しくすんだブルーなんかも個人的には好みです。


ただ、暑い時には何色が涼しいのかなあ?なんてことも考えて、皆さん服を買われることもあるかと思います。熱というのは赤外線に関係していて、目には見えませんが日常存在している全てのものは赤外線を放出しています。太陽光にも赤外線は含まれていますが、太陽から直接受ける熱量だけではそれほど温かくなりません。可視光線を含めた多くの光を吸収し、それが赤外線(熱)として放出されることで温度が上がります。この原理で言えば、黒のように光を吸収するもの程温度が上がり、白のように光を反射するものは温度が上がりにくいということになります。確かに黒と白では黒の方が暑くなる気はしますが、濃い色=暑くなりやすいという図式にはならないようです。透明でも赤外線をカットするIRカットガラス(断熱ガラス)やカメラのフィルターも赤外線吸収して通さない素材があり、逆に屋根や道路には黒色の赤外線反射塗料というものもあります。ただ、何色が何色より温度が上がりにくいか?と言ったデータは調べても全然出てきませんでした。おそらく色というものも無限にあって、染料に含まれる物質も様々だからではないかと思います。そのため一概に色だけの判断での温度上昇あまり意味がなく、素材とその上の塗料やコーティング剤と諸々の判断材料があって初めて成立するのではないかと思います。

 


余談ですが赤外線を発見したのは、天王星を発見したイギリスのウィリアム・ハーシェルという天文学者です。プリズムで光を分光して実験を行っていた時に、光が当たっていない部分の温度が上がったことに注目して、目に見えない部分にも何か光が当たっているのではないかと疑問に考えたことから発見したそうです。目に見えない部分にも注目するなんて、学者さんというのは本当に目の付け所が違いますね。